最終日の深夜、ホテルで水とカップ、ピッチャーでひたすら感覚を体に覚えこまそうと、寝る前に1時間くらい練習
そして迎えた朝
朝も水で練習をしてから会場へ
この2日のように同じふうに入るのが縁起がいいと思って、特別なことはせず、いつものように会場へ
選手は既に集まっていて、すでに何とも言えない空気感がわずかに違う
そんな中いつものようにあっという間にスタート
そしてベスト16にもなるとすぐ自分の番 もう8試合しか第3ラウンドにはありません
とうとうやってきましたこの瞬間が
トーナメント発表されてから、自分がもし勝ち上がれば当たることができる無敗の男Cabell
彼は過去出たこの大会全部優勝していて、名だたる日本人の仲間たちもみんな敗れ去ってきたのです。
正直ここで当たるつもりではいたものの、いままで1回戦を突破したことなかったことで、どこか他人事な気分でした
でも勝ち上がるにつれて、若干感じてきたこの瞬間がついに
勝てる気の方が少なかったかもしれません
でも自分の1杯を作ろうそれだけでした、アドバイスをくれた人、応援してくれた人いろんな人の思いを背負って
この瞬間に全力で挑みました
集中しすぎて、周りで何があったか全然知らず、あとで写真等見て知ったことが多かったですw
こうやって始まる前にいつものようにエアーで練習
手はいい感じ!
大丈夫!
そう信じました
急遽カップを2杯目やる場合お店で使ってる大きいサイズにすることに決め
1杯目スタート
スピードは向こうの方が早く、向こうは僕のも確認することなく提出台の上に
ということはスピードのポイントが負けてる時点で、2杯目を1杯目よりいい出来で作ることが今やれるベストの選択
2杯目をいつものカップで
しかし、これが裏目に出たか、急に大きいカップにしたことで、ミルクが思った流れにはならず、すぐ完成させもせず途中で止め、1杯目のを提出
あとはもうスピード以外の4項目を多く取るだけ
ジャッジしだい
神のみぞ知るでした
左がCABELL 右が僕
モニターにも映し出され・・・
ジャッジの発表の瞬間をふたりで肩を組んで目を閉じ聞く
そして・・・
みんなのすごい歓声とともに最後の一人があげた名前が僕
考えてたようで考えてなかった?CABELLを倒してベスト8にあがることができました
そんな勝った余韻に浸る時間はなく
ベスト4をかけた戦いはすぐ回ってきます
カップを洗いに行って戻ってくるのに精一杯
試合はその間も進んでいきます
そしてベスト4をかけて一緒に直前練習をした田中さんと
彼はすごい調子上がってきてたし、一番やりづらいなって感じてたのが本音でした。
でもCABELLに勝って、緊張感というか全て吹き飛んで、すごいリラックスしていました
もうびっくりするぐらいのリラックス
試合直前
スピードあげますよって田中さんに伝えました
それ以外で勝つつもりだったからです
彼はスピードの練習をスゴイしてきてて、そしてアートの注ぎ方でそれを上回ってやるのはリスクあったからです
しかしいざ自分が終わってみると僕の方が早く仕上げていました
ここに僕の誤算が生まれてしまいました。
正直納得のいく1杯ではなかった、2杯目確実に行って作るべきでした
スピードが早かったことで、そのポイント欲しさに提出のところに置いてしまったのです。
もちろん田中さんは2杯目をそれにより作ります
そして・・・
左田中さん 右僕
ここで僕の戦いは終わりました
田中さんは決勝をかけた戦いで負けたものの、3位決定戦に出れるためもう一試合
そして見事左で勝ち
3位に!
僕はほんと大会における経験不足を痛感しました
最終日にスピードにこだわるところ、ほかの大会常連者に話を聞くとなるほどなって思うことがよく有り、彼らは何度も経験したからこそ大会での勝ち方等を学んでいました
とはいえ僕も今回非常に学べました
僕の番も必ず巡ってくると思います。
トーナメントというものは優勝者と全員が当たるわけじゃないので、運が大きく左右されます。
運と経験そして技術すべてがかみ合ったとき1番になれるんです
やはり挑戦し続けて、チャンスを増やすこと
もちろん僕らのようなオーナーはお店の関係で大金や店を閉めるリスク、いろんなのを背負ってるんでチャンスは少ないけど、それでもそれすら力に変えてやっていきたいなと思います!
僕の大会はこれにて終わり
最後もカフェでのんびりと
終わり